漬物加工部門の営業終了のお知らせ

月山パイロットファームの漬物加工部門は、2019年3月31日をもちまして営業を終了いたします。

1977年より、大変多くの方々に支えられ成長を重ねてきた加工部門ですが、諸般の事情により継続が非常に難しくなりました。
大変急な決定となり、関係各位には多大なるご迷惑をお掛けしていることを、心からお詫び申し上げます。

各方面から惜しまれる声を頂戴し、誠にありがたく存じておりますが、従業員として月山パイロットファームを支えてきてくれたスタッフの再就職の機会も考慮しまして、3月末での終了を決定いたしました。

なお、在来野菜を含む野菜類有機・特別栽培の水稲の生産は継続いたします。
誠に勝手ながら、和がらし収穫など、超短期での人材が不足する場合には是非お手伝いをいただけると幸いです。

これまでの長年のご愛顧に心よりの感謝を申し上げるとともに、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

9/29 生活クラブ青森20周年記念ミニまつりに参加して

今回は、生活クラブ青森さんの20周年記念イベントの一つ、アピオ青森でのミニまつりにお声がけいただきました!

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月山パイロットファーム以外に、5つの生産者もやってきて、調理室には美味しい香りが〜♪♪

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真塩だけで煮たサバ缶やフルーツのゼリーの日本果実工業さん
赤かぶ漬でもとってもお世話になっている私市醸造さん
沖縄の黒糖の風味がぜいたくな東京カリントさん
平田牧場の豚肉をぜいたくに使った餃子の美勢商事さん
焼売や牛肉カレーコロッケなど、グレードの高い冷凍食品のマルハニチロさん

会場のあちこちで、「お〜いしい!!」という声が聞かれました。なんだか幸せな気分になります。

そして、月山パイロットファームの試食は、お祭りでは初の試みになるハリハリ大根のミートボール』。あとは、青大豆豆ポンを炊き込んだご飯をご用意しました。

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ハリハリ大根は、主に提携生産者である大根クラブさんが丹精込めて育ててくれた大根を干したものが主原料になります。なので、多少火を通したところで、カリカリの食感は無くなりません。平田牧場さんのひき肉のグレードが高いこともあって、つなぎも不要、追加の調味料も不要です。ちなみに、炒め油も不要です。
添加物を使わず、調味料も素性の知れたもののみ、パッケージにもこだわるものだからこそできることです。

食事のすべてを管理することは本当に難しいですが、人生80年90年を元気に生きたい!大事な人には元気に生きて欲しい!その一口は微々たるものですが、継続した時の効果は絶大なのでは?と思います。

そして、気概のある日本の農家の一人ひとりを、その一口で支えてもらえたらと思います。作る人がいなければ、農作物は作られません。

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生まれて1年ちょっとの赤ちゃんたちが、ハリハリ大根ミートボールやひたし豆を頬張る姿が最高!
彼らの評価は超厳しいので(身体に不要と思えば即時吐き出します)、よしよし、と思いました。

お祭りの時は、いつも現地の組合員さんがアシスタントについてくださいます。
お料理上手の組合員のみなさん、本当に手際がいいです。お料理上手になりたい方、調理時間を短縮したいと思っている方は、ぜひこういったイベントに参加されると良いと思います。。巷の料理教室よりも、ものすごくコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。

 

主催してくださった生活クラブ青森の皆さん、そしてお手伝いをしてくださったみなさん、足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
また元気にお会いしましょう!

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)

 

帰りのはやぶさは、青森といえばりんご!ということでアップルパイ。そして東京カリントさんの黒光琳という、はちみつ発酵仕込み・特蜜二度掛け製法=とっても手間暇がかかるかりんとうをテーブルに乗せてご機嫌でした。

…雨音に気がつくまでは!大型化・低速度する台風に、民田なすの収穫期と赤かぶの生育状況のことが頭をよぎります。

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2018民田茄子の植え付け

2018民田茄子

稲が田んぼに植え付けられたこの季節、田んぼが青々とすると、「嗚呼、今年も誰かが田んぼに稲を植えてくれているんだ」と思うのでした。しかも、小さい頃からずっと。

もともと減反に当たった田んぼですが、畑として作り変えて民田ナスを植えています。

数年前から畝の間隔を広げたことで、だいぶ収穫作業もしやすくなったような気がします。気がするだけ、かもしれませんが(⌒-⌒; )

今年は3600本。
ここ数年は、自社農場の民田茄子は農薬ゼロで栽培ができています。本当にありがたいことです。

農場長も働いてくれているスタッフのみなさんも、ここの畑が数ヶ月後にどのようになるか、もうすでに頭の中に思い描かれているはず。1本の民田茄子から、1シーズンで最高400粒の実がなるのですから、自ずとその生命力には敬意を抱かずにはいられません。

ハウス栽培ではないので、環境の変化を強く、とても強く受けます。
みなさんにも、自然の力と人の手が紡ぐ小さな世界(しかしながら、根底的なな世界!)を見守っていただけたら嬉しいです。

こちらは和がらし。大変貴重、というか希少なものになってしまいました。
全国の和がらしを栽培しているみなさん、少量ずつでも在来のタネを残して行きましょう!

 

花が咲き終わった後は、実よりの時期に。細い鞘の中に、小さな和がらしのツブツブができて行きます。

たまに和がらしを分けて欲しいというお話もいただきますが、お受けしておりません、、、民田茄子のからし漬を作る原料にするだけで精一杯で、余力がないためです。ご理解いただけると幸いです。
大航海時代に胡椒が金と同様の価値で取引されていたという話もありますが、それまでには至らないにしても、遠くない将来に、国産のものはそのレベルになってしまうかも、と一抹の不安が頭をよぎりますが。

雨の合間を縫って、収穫やタネ落としの作業です!

(文責:いずもじ)

2/20 ドイツとモルドバ共和国の有機農業仲間を迎えて

2018年2月20日、ドイツ共和国・モルドバ共和国の有機農業の実践者の方々が、月山パイロットファームの工場へと足を運んでくださいました!

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月山パイロットファームがある山形県鶴岡市は、2014年12月にユネスコの食文化都市ネットワークに認定されました。
弊社の代表も、そして会長も、認定に向けた活動の中で尽力をしてまいりました。
http://www.creative-tsuruoka.jp/

一方、2020年東京オリンピックに向けて、鶴岡市はドイツ共和国およびモルドバ共和国のホストタウンに認定されています。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/hosttown_suisin/gaiyou_dai1.html

そこで、鶴岡市に両国の有機農業にゆかりのある方々をお迎えし、両国との文化交流をかねたイベントが開催されました。
その一環として、月山パイロットファームの工場見学となりました。
限られた時間でしたが、民田なすのからし漬を製造している工場を見学していただいた後に、年間を通じた取り組みをスライドをまじえて会長が紹介。

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もちろん、漬物の試食をしていただきました♪♪
みなさん完食でびっくり!
「カブもナスもドイツにあるけれども、このような食べ方は初めて。おいしい!」と、嬉しい感想も頂戴しました。
私は箸の使い方のうまさに驚いていましたが。

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写真には写っていませんが、鶴岡市のエコタウン課のみなさんも大勢いらしてくれました。総勢20名ほどです。

有機農業の先進国ドイツでは、背丈のとても低いキャベツを育てているそうで、除草剤をまかない畑では、やはり草とキャベツの成長競争が起こるそうです。
バーナーで草を焼いて対応しているそうですが、月山パイロットファームでは同対応しているのですか?という質問もありました。

そう、有機農業は草とのたたかい。世界共通。多分。

会長は、生分解マルチを利用すること、土を掘り上げて「畝」を作って草が生えるタイミングをずらすことなどをお伝えしていました。

ドイツのMichael Martinさん、Karl-Heinz Fischingさん、握手したときの手の厚みと逞しさが忘れられません!土を耕す人の手も、世界共通ですね。

 

ちなみに、外はこんな雪..。
朝4時起きで除雪してくれる社長のおかげで、誰もが会社にたどり着けますが、そうでなければ、入り口の戸を開けるのが不可能です。
冬場はとても厳しい庄内地方。
現在の会長が冬場の職場作りとして、夏場に育てた野菜を使って漬物を製造を始めたのが、弊社の成立の経緯でもあります。

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この後は、会場を鶴岡駅前のFOODEVERに移して、”国際オーガニックミーティングin鶴岡”
http://tsuruokamarukajiri.info/foodever.html
鶴岡市、モルドバ、ドイツの有機農業の実践について、発表とトークセッションが行われました。もちろん、試食も!
会場には、鶴岡在来作物案内人の皆さんの姿もちらほら。
弊社の会長も、前列にすわって、この40数年間の歩みの成果を噛みしめている様子でした。

40年前は変人、現在は先駆者。
小さな取組みでも、信念がある活動には、人々を変える力がありますね。

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Bioの「オーガニックの先進国ドイツで、世界最大級のオーガニックフェスタが開催されるそうです。行きたい!!行ってみたい!!

奥田シェフのご縁で、イタリアのマルケ州ArceviaにLa Terra e Il CieloやMoncaro を訪ねて行ったのがおよそ8年前。

言葉はあまり通じなくても、同じ志を持つ人どうしは、心の底で通じ合えることを私たちは知っています。

12/8 生活クラブ山梨 消費委員会さんとおしゃべりキッチン

生活クラブ山梨 消費委員会の皆さんからお声がけいただきまして、ロールペーパー(トイレットペーパー)の生産者の新橋製紙さん、オリーブオイル/バルサミコの生産者であるヴィボンさんと一緒に、お話をさせていただきました。

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行ったことがないところでも、見覚えのあるトラックが走っていると安心します。

 

朝から試食の用意、本当にありがとうございます。
ご本人たちはあまり気がつかれていない場合が多いですが、組合員の皆さんは、本当に手際が良いです!

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月山パイロットファームは、最近定番の赤かぶのピンチョス
赤かぶ漬ときゅうりの間に挟んでいるのは、新生酪農さんの房総のかおるチーズ。

 

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(手前)月山パイロットファームの「あっぱれ小松菜」と、(下に沈んでしまって見えにくですが)赤かぶのみじん切り、梅酢のひじき、そしてヴィボンさんのオリーブオイルで簡単サラダ。塩コショウを軽く振って。

(奥)おやつ豆ぽんをご飯に炊き込んで、刻んだ漬物を散らしたちらし寿司。

その他にも、漬物各種の試食を用意しました。
普段カタログを見ての注文ですので、実際に試食をしていただいて初めて、買おうか買わないか、お好みに合うかどうかが判断していただけます。

 

【 ロールペーパーの生産者 新橋製紙さん 】

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新橋製紙さんのロールペーパーは、ずっしり重く、非常に持ちが良いのは知っていましたが、作る過程を知ってなるほど!!納得しました。
できる限り薬剤を使わないで、技術力でカバーしているのですね。

トイレットペーパーは、時間が経つと溶けにくくなるというのも初めて知ったことです。水に浸して、ペーパーがほぐれる実験が非常に分かりやすかったです。

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1円の利益を追いかける世界、ビジネスに携わる人間としても本当に勉強になりました。

 

【 オリーブオイルやバルサミコのヴィボンさん 】

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ヴィボンさんの取り扱うオリーブオイル
市販品とのテイスティング比較も、衝撃でした。良し悪しではなく、違いを感じ取るには、比較することがとっても有効ですね。
酸化しにくいオリーブオイル、ちょっと古くなってしまったら、メイク落としにも使えるとのこと。あとはエスケー石鹸の固形せっけんで洗顔でOK!という一言は、彼女が言うと、より説得力がありました♪♪

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生活クラブのバニラアイスにヴィボンさんが扱うバルサミコをさらっとかけていただいたアイス。忘れられない美味しさでした!

専門家の話は、本当に面白いですね!

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創業時もトイレットペーパーのパッケージに、生活クラブさんへ納入するロールペーパーを包んで。手前のオリーブオイルは、テイスティング用の2種類。

私(いずもじ)は、お伝えしたことが絞りきれず、今回も反省だらけですが(帰りの電車で結構落ち込みます。立ち直りも早いですが…^^;)、次の佐倉ブロックさんでのおしゃべりキッチンに向けて、ブラッシュアップしようと思います。

 

主催してくださった消費委員会の皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。